ウェンディ・ブラウンインタビュー

Wendy Interview

Wendy Interview ウェンディ・ブラウン氏インタビュー

エセックス大学 パートナーシップマネージャー ウェンディ・ブラウン氏

エセックス大学で英国および国際的なパートナーシップの統括を担う。それ以前も13年間にわたり大学内の多様な部署で勤務し、教育・研究・運営の全体構造を深く理解している。エセックス大学とパートナー相互の基準を尊重しながら、学生に最良の教育を届けることを自身の使命に、日々その実現に挑んでいる。

学生たちを通して知識や文化が交流し、世界を近づけられるのがこの仕事の誇りです。

私がエセックス大学で担っている役割は、大学が持つ既存のパートナーシップ、特に英国国内や国際的な提携関係の監督です。この職に就いて、もう6年になります。その前の13年間も、エセックス大学のさまざまな部署で働いてきました。研究支援や学生交流、国際プログラムの運営など。そこで得た経験が、今の私の仕事に大きな力を与えてくれています。
大学という組織は、外から見るよりずっと複雑です。研究、教育、運営、それぞれが異なる目的と文化を持ち、絶妙なバランスの上で成り立っています。その仕組みを理解していなければ、外部機関との連携はうまくいきません。でも、私は長い時間をかけて大学の中を知り、その「内側の視点」を持つことで、いま他の大学や教育機関と対話をするときに、より的確に橋渡しができるようになったと感じています。

新しい学びの形を共に創り上げていきたいです。

この仕事の一番の魅力は、毎回まったく違う世界と出会えることです。英国の機関との連携は共通の理解があるため、話が早く進みます。一方で、国際的なパートナーシップを築くときは、まず互いの教育制度や法的枠組みから学び合うことから始まります。文化も制度もまるで違う。だからこそ、深い理解と対話が必要なんです。「どうすればお互いの基準を尊重しながら、学生に最善の教育を届けられるか」その問いに向き合うたびに、この仕事の意味を改めて感じます。
SAK Universityのことを初めて知ったとき、私たちはすぐに強い関心を持ちました。なぜなら、彼らには“産業界と学術界をつなぐ”という明確なビジョンがあったからです。それはまさに、私たちエセックス大学が長年大切にしてきた理念。「教育の機会を、より多くの人へ広げること」と深く重なっていました。
私たちは、英国の教育を受けたくても経済的・地理的な理由で難しい学生にも、学びの扉を開きたいと願っています。だからこそSAK Universityのように新しい形で教育の可能性を拓こうとするパートナーと出会えたことは、私たちにとっても大きな意味を持っていました。新しい学びの形を共に創り上げていくこと、それ自体が、私たちエセックス大学の挑戦でもあるのです。

SAK Universityは、お互いの強みを尊重し合いながら同じ目標に向かって歩むパートナー。

今回のプログラムでは、英国と日本、双方の教育基準を満たす“ハイブリッド型”のモデルを設計しました。エセックス大学の学術的な厳密さと、SAK Universityが持つIT分野での実践的な教育力。その二つを融合させることで、これまで英国の学位取得を諦めていた学生たちにも、新しい選択肢を届けることができる。それがこの提携の核心です。
これは私たちにとっても初めての試みですが、だからこそ胸が高鳴ります。SAK Universityのチームはとても熱意にあふれていて、常に建設的で前向きです。打ち合わせのたびに、「教育とは何か」という根本を一緒に見つめ直すような感覚があります。お互いの強みを尊重し合いながら、同じ目標に向かって歩んでいる、そう実感できるパートナーです。

学びたいと願うすべての学生の誰もがSAK Universityで学びの旅を始められますように。

エセックス大学の卒業生たちは、銀行やテクノロジー企業、たとえばHSBC、ブリティッシュ・テレコム、ボーダフォン、O2などで活躍しています。一方で、大学院に進み、研究の道を究める人も多くいます。
今回のSAK Universityとのプログラムも、4年目の大学院課程を修了したその先まで見据えた構成にしています。英語力が十分な学生には、ぜひ英国のキャンパスで学ぶ機会を持ってほしいです。実際に異なる文化の中で学ぶことで、視野は驚くほど広がるはずです。

4年目の大学院課程を修了した後は、ぜひ英国エセックス大学に留学し、学ぶ機会を持ってください。

私たちは、学びたいと願うすべての学生を歓迎します。努力を惜しまない人も、支援を必要とする人も、誰もが“学びの旅”を始められるようにと願っています。教育とは、国を越えて人をつなぐもの。その旅の途中で見える景色を、SAK Universityとともに、より多くの学生たちに見せてあげたい。それが、私の今の仕事であり、そして私の人生の使命でもあります。