
Professor Interview
Professor Interview エセックス大学 Martin Reed教授インタビュー
イギリスより視察に来られたマーティン・リード教授を、内装施工前の品川天王洲キャンパスにお招きし、SAK UniversityとIT業界の未来についてお話を伺いました。(聞き手・土橋 直樹学部長)

エセックス大学 CSEE学部 副学長 Martin Reed教授
コンピュータネットワーキングとネットワークセキュリティが研究分野。専門知識はネットワーク制御プレーン、情報中心ネットワーキング、ソフトウェア定義ネットワーキングなど多岐にわたる。
私の研究者人生もまた、セカンドキャリアのようなものと言えます。
私の経歴について簡単にお話しすると、40年前の話になるのですが、大学で電子工学を勉強して学位を修めたのち、サウンドエンジニアをしていました。映画関係者やロックバンドと一緒に、とても楽しい仕事をしていました。
その後キャリアチェンジをしようと思い、大学に戻り、オーディオエレクトロニクスという分野において博士号の取得に勤めました。それからしばらく研究対象としていたのが、オーディオやサウンドをどのようにネットワークで配信していくかということです。今のようにストリーミング配信が盛んでなかった時代ですから、まさにその当時のパイオニアのような仕事が出来ました。
その流れから、コンピュータサイエンスと電子工学という分野で大学で講義をするようになりました。やがてネットワークというものを通して、あらゆるメディア(媒体)のものが配信されるようになる。そういった未来に向けての研究を行うのは、とても研究者冥利に尽きることでした。


SAK Universityは、社会にとって非常に役立つ学校です。
私は新しいことを学ぼうとするのが大好きです。学びからは、いろんなインスピレーションを得ることができます。また教育者という立場からも、学ぶということは非常に重要だと理解しています。人は学びによってエンパワーされるからです。
その話を踏まえて、SAK Universityが素晴らしい学校だと感じているのは、教育の内容が、今まさに社会で使われている技術を教える点にあることです。私自身もサウンドエンジニアとして一度社会に出てから、大学に戻って研究者をしているので、産業界と関わっていくことはとても重要なことだと捉えています。世の中に役立つ技術や知識を教えているSAK Universityは、社会にとっても非常に役立つ学校だと言えると思います。
またSAK Universityの先生方は、即戦力となる技術を教えることにおいて、非常に卓越した知識をお持ちだと感じます。イギリスの慣用句に、何かの専門家の人を「この人はその道で本を出しているんだよ」という言い回しがあるのですが、SAK Universityの先生方はまさに文字通り執筆活動もしているということで、とても興味深く思っています。

セカンドキャリアを考えている方にも、SAK Universityなら心配ないと強く申し上げたい。
私自身がある意味セカンドキャリア組だったので、SAK Universityがセカンドキャリアに関するソリューションをご用意していることをとてもうれしく思っています。社会にとっても非常に大事なテーマだと思いますし、SAK Universityがこの分野のリーダー的なポジションとして率先して頂けたらとても喜ばしく思います。
私はこれまでに何千人という生徒を指導してきましたが、若い世代より少し上の年代の方々のやる気というのは、とてもすごいという実感があります。特にスポーツ選手のような方々だと、自らゴールを決めて一生懸命やるということが身に付いていますので、とても向いているんじゃないかと思います。
ですから、セカンドキャリアをどうしようか悩んでいる方がいらっしゃったら、SAK Universityなら心配することはないですよと強く申し上げたいと思います。人生において次の階段を目指していかれるのであれば、必ず役立つ教育が受けられると思います。
Geek is Cool ! SAK Universityで、ワクワクする時間を過ごしてほしいです。
SAK Universityが、サイバーレンジアリーナ(ハッカーとシステムエンジニアに分かれて対戦するハッキングシミュレーションゲーム)という非常に面白い取り組みをしているというお話を伺いました。将来的には、エセックス大学とSAK Universityで学生や先生が競い合ったり、協力しあったりできたらすごく楽しいと思います。そのほかのことでも、互いに共有しながら良い取り組みを作っていけると思います。
私はITというのは大変すばらしく、ファンタスティックな分野だと思っています。世界を作り変えるようなテクノロジーで、これからもますます発展していく分野です。イギリスでは「Geek is Cool」というふうに言われており、IT業界で専門分野を邁進していく人材(=Geek)は、とても魅力的な方だと思います。ぜひSAK Universityで、ワクワクするような学生生活を送ってほしいと思います。
