
Message from the Dean
Message from the Dean
SAK University 東京イノベーションキャンパス
学部長よりご挨拶
志願者の皆さま並びに保護者の皆さまへ
このたびは本校 に関心をお寄せいただき、誠にありがとうございます。
本校をお知りになった際に、「日本の大学とは少し雰囲気が違う」と感じられる方もいらっしゃいます。しかしこれは本校が特殊だからではありません。イギリスの大学が長い歴史の中で築き上げてきた「国際標準の大学モデル」を採用しているためです。
SAK University は英国国立エセックス大学と共同で教育体系を構築し、研究・実務・国際性を高い水準で統合した高等教育機関として設計されています。
当サイトをご覧いただき、本校への理解を深めていただけましたら誠に幸いです。
エセックス大学から正式オファーを受けて誕生した国際共同モデル
SAKは22年間にわたり、IT・AI・セキュリティ分野における日本屈指の実務教育を評価されてきました。技術書の出版、実務者主導のカリキュラム設計、 企業からの信頼、長年の教育実績。これらの成果が英国国立エセックス大学に伝わり、「英国式大学を日本で共同構築したい」という正式オファーが届きました。
エセックス大学は「他国との協働・文化融合」を重視する大学であり、日本語で高度教育を提供できるSAK Universityの教育力が高く評価されました。その結果、日本語での授業、リモート授業、年間4回の入学、 4年目の英国大学院卒資格(Postgraduate Diploma)が正式に認められ、 2025年には Tokyo Innovation Campus として位置づけられました。
英国式大学の特徴・3年制で学士号取得は国際標準
イギリスの正式な学士号(Bachelor)は3年制が通常であり、これは欧州高等教育圏(European High Education Area: EHEA)で、共通基準を満たす正式な高等教育モデルとして認定されています。
さらに英国では1年間で修士号(Master)を取得することが可能であり、3年+1年で高度学位に到達できる合理的な体系を有しています。
イギリスの大学が仕事に強い歴史的背景
英国大学が実務に強いと評価されるのは、40年以上にわたる国家レベルの制度改革による必然です。
1980年代の英国は、「イギリス病(British Disease)」と称される慢性的な経済停滞、生産性低下、高失業率に直面していました。
マーガレット・サッチャー保守党政権(1979-1990)は、この危機克服策の一環として教育改革を断行し、産業競争力強化と人材再教育を重視しました。その中心施策として1986年に導入された「NVQ(National Vocational Qualifications)」により、散在していた1000種類以上に及ぶ職業資格が、「職務遂行能力(competence)」を基準とする国家統一枠組みに再編成されました。企業の人材選抜・育成の効率化、若年失業者の即戦力化を目的とし「実務に活かせる能力」を評価することで、座学偏重からの脱却を図ったのです。
サッチャー路線を継承したジョン・メージャー政権(1990-1997)は、1992年の「Further and Higher Education Act」により、制度上「大学」とは異なる制度的枠組みのもとで発展してきた「ポリテクニック(Polytechnic)」という実学・職業教育に重点を置いた高等教育機関を正式に大学へ昇格しました。これにより、実務直結型教育が、伝統研究大学と同等の大学機能として制度化され、高等教育の二元制が解消されました。
1999年に開始された欧州高等教育圏(EHEA)における学位認定の質と水準の標準化を目的とする「ボローニャ・プロセス」において、英国の実務直結型高等教育は、その教育の質と学術的水準が国際的に評価され、国際基準を十分に満たす優れたモデルとして正式に位置づけられるに至りました。
このような制度的変遷と歴史的蓄積を背景として発展してきた英国の高等教育体系は、今日においても、その学術的水準と教育の質の高さが国際社会において継続的に評価されており、世界の高等教育における重要な参照モデルの一つとして確固たる地位を維持しています。
英国大学は研究にも強い
英国の大学は実務性だけでなく研究力においても世界有数の水準を誇り、多くのノーベル賞受賞者を輩出してきました。研究の社会的価値を評価する Research Excellence Framework(REF)は、研究・教育・社会貢献の三位一体を生み出しています。
エセックス大学は英国国12位の研究大学
エセックス大学は研究力の高い総合大学として英国国内12位に位置づけられ、 世界大学ランキングでも上位に評価されています。社会科学、AI、データサイエンス、政治学などの分野で 国際的に高い評価を受けています。
日本では異なる印象を持たれる理由
本校の教育は、学問的な理解と実践、研究活動を相互に結びつけながら進められています。そのため、日本で一般的にイメージされる大学教育とは少し異なる印象を受けられることがあるかもしれません。しかしこれは、英国の大学教育において長く培われてきた正統な教育構造に基づくものです。
「専門的に見える」ことについて
本校では、学ぶことと実際に確かめることを切り離さずに教育を行っています。このため、専門性の高い印象を持たれることがありますが、それは職業訓練を目的としたものではなく、学問と社会を自然につなぐグローバルな資格取得を含めた英国式大学教育の特性によるものです。
本校の教育理念
次のようなゲーテの格言があります。“Knowing is not enough; we must apply.”(知っているだけでは不十分だ。私たちはそれを応用(実践・行動)しなければならない)
本校は単なる技術教育ではなく、理論・研究・実装を一体で扱う「Knowledge Implementation University」として設計されています。論理的思考力、探究力、表現力と専門性を兼ね備え、世界で一人称として活躍できる人材を育てることが使命です。
それにより、卒業後は IT企業・外資系企業・研究職・大学院進学など、幅広い国際的キャリアの道が開かれています。
最後に
本校は以下の概念を核として構築されています
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知を生み(Research)
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構造化し(Framework)
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意義を語り(Philosophy)
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検証し続ける(Quality Assurance)
SAK University Tokyo Innovation Campus は、一時的な教育モデルではなく、英国の国立大学制度と接続した長期的に維持される高等教育体系の一部として設計されています。どうぞ安心して、皆様の将来を託していただければ幸いです。
SAK University Tokyo Innovation Campus
学部長 土橋 直樹