LINEヤフー株式会社 中村有沙様

LINEヤフー株式会社 中村有沙様

LINEヤフー株式会社 中村有沙様|英国国立エセックス大学公認国際教育提携校 SAK University東京イノベーションキャンパス -コンピュータサイエンス×AIエンジニアリング専攻学科-
人事総務統括本部 ピープル・デベロップメント本部 本部長

海外大学卒業生の採用状況を教えてください。

新卒採用・中途採用どちらも海外大学卒業生実績がございます。LINEヤフーでは、国内・海外大学出身かによって、求める人物像に変わりはありません。
新卒採用においては、インターネット企業からAIカンパニーに舵を切る中で、変化を楽しみ、自ら成長することに貪欲で、かつ各職種での専門スキルも高めていくことができる人材を求めています。

御社で活躍されている海外大学卒業生の方はいらっしゃいますか?

はい、おります。新卒で入社し、プロダクトプランナーとして活躍していたり、エンジニアとして活躍されている方も多くいらっしゃいます。
LINEヤフーは、とても多くのユーザーの方にご利用いただいているサービスを複数運営しています。プロダクト開発において、多様なユーザーの声をきいてプロダクトへ生かすことはとても重要で、バリューとしてもユーザーファーストを掲げています。例えば、コミュニケーションアプリ「LINE」のプロダクトで活躍されている方の中には、様々なユーザーの声を生かし、多様性にこだわり、新たな機能をリリースした若手プランナーもいます。

海外大学の卒業生と日本の大学の卒業生では、なにか違いはありますか?

様々な方がいらっしゃいますので、ひとくくりにして申し上げられない点も多くありますが、傾向として、異文化コミュニケーションを進んで取り入れ、自ら文化や語学を学ぶ姿勢が強いことや、ダイバーシティな環境でのコミュニケーションにも柔軟に適応されています。特にエンジニアの方については、弊社に興味を持ってくださる方々は、持ち合わせているスキルが高い方も多い印象です。

どのような学生体験を重視されていますか?

各職種によっても異なります。例えばエンジニア職であれば、エンジニアとしての開発経験や自ら楽しみ学び続ける力は大事にしていますね。授業や研究でのめりこんで専門性を高めている方もいらっしゃれば、学校で学んだことを活かし自ら開発や起業をしていたり、インターンやアルバイトなどを通して自らのスキルを高めている学生も多くいらっしゃいます。
チーム開発経験については、人によって経験の幅がありますが、企業に就職してプロダクトづくりや、その基盤を支えるような役割を担うということは、必ず他者との協業があります。チームでの取り組む経験もあるとさらによいですね。

コンピュータサイエンス教育について企業として求めていることは何ですか?

今は、個々人が技術力を高めるための環境は、10年、20年前よりも整いやすくなったように思います。企業に就職する前に、ぜひ技術力を高めていくことが楽しい、成長につながるという経験を多くしてもらい、自ら学び成長する土台を作っていってほしいなと思います。
これからの世の中としては、AI活用は必須ですし、セキュリティ人材の需要も高まるだろうと思います。

AIの知識は今後の業務に必要と考えられますか?

はい、必ず必要になると考えます。弊社もAIカンパニーを目指していますが、これから多くの企業がAIで、社内の業務プロセスの変化、プロダクトや事業の転換を迎えるだろうと思います。
いまの開発プロセスや、業務プロセスを前提にAIを適用させていくだけではなく、AIがあることを前提に仕事のプロセスを再構築したり、プロダクトや事業をアップデートしたり、新たに生み出していくことになります。AIに使われるのではなく、使う人材になっていくべく、今後の業務には必須な要件になると考えています。

当校の教育機関としての印象をお聞かせください。

まず、グローバル基準で、そして年4回の入学タイミングで、いつでもコンピュータサイエンス、AIテクノロジーを学ぶことができるという環境を国内で実現されているという点が素晴らしいと思います。
コンピュータサイエンスにおいては、国内外関係なくスキルを向上していくことができる分野ですが、AIだけでみても日々の進化がとても速く、日々アップデートがされていきます。国内での情報だけではなく、グローバル基準での最新知識を得たり、経験を積んだりすることは必須となっていきますが、御校のような存在によって選択肢が広がるでしょう。
また、セキュリティやネットワーク技術の領域についても、今後より各企業内での環境構築やガバナンスが求められることによって、人材のニーズが高まることも予測されます。セキュリティ領域を強化されている点も、国内のIT人材の専門性の向上へ貢献されるだろうと思います。

今後の採用・人材開発において、海外教育機関との連携や視点は重要になるとお考えですか?

AI活用やプロダクト開発において、グローバル基準で知見を活かしたりものづくりをしていくことは増えていくだろうと思います。
また、国内企業においては、成長戦略としてグローバル事業が伸びしろである企業も増えてきました。国内における技術やセキュリティ、ガバナンスの知識だけでなく、グローバル基準での開発やデータ環境の構築のニーズは高まっていくだろうと思います。
またそのような仕事をしていく上でのチームは、より多様になっていくことを踏まえると、多様な人材との切磋琢磨をする経験は必要な人材要件となることも予想されます。これらを考えると、海外教育機関との連携などは増えていくのではないでしょうか。

当校の学生に向けて、一言メッセージをお願いいたします。

教育カリキュラムや環境が充実されたキャンパスだと思います。これらを活かして学び成長するかどうかは、ご自身次第だと思います。最大限に生かして、専門性を高め、学び成長することで、喜びを感じられるような日々となることを祈っています。
また、現在働きながらAIやコンピュータサイエンスを新たに学ぼうとされる方も、大変かもしれませんが、素晴らしい仲間や経験を得られるだろうと思いますので、応援しております。